8月5日(水)、「ゴミを出さないレストラン」nico.chanにて、WA-CHA会を開催しました。今回のトピックは【七宝味噌にみる、受け継ぐということ】。当日は4名(+赤ちゃん)にご参加いただきました。

nico.chanの人気メニュー・オニオンスープにも使われている「七宝味噌」。先日、代表の菜奈果が、明治7年からその味を守り続けているあま市の佐藤醸造さんの蔵を訪ねました。今回のWA-CHAトークは、その蔵訪問での気づきを起点にスタートしました。

尾張地方の味を100年以上受け継いできた知恵に耳を傾けるうち、参加者からも身近な「受け継がれていたもの」についての記憶がよみがえりました。子どものころ見ていた、母や祖母が立派な漬物石で漬けていた漬物のこと。地元にひっそりと残る伝統野菜のこと。私たちの暮らしから静かに消えていったもの、そして今もひそやかに受け継がれているものに、対話を通して気づいていく時間となりました。

会話は次第に、今の社会の動きへと広がっていきました。「最近は地域の古き良きものに目を向け、今を生きる私たちが再びそれを生かし、つながりの場をつくろうとする動きが増えている」「より自然に目を向けるようになってきた」——そんな声が参加者から挙がりました。

ある参加者からは、こんな問いが投げかけられました。

「以前は伝統文化や歴史に興味がなかったのに、環境問題に関心を持ち始めてから、そういうことにも目が向くようになった。それはなぜだろう?」

これに対し、「すべては繋がっているのではないか」という声が。時間に追われ、便利さや手軽さを求め、その隙間をさらに効率とスピードで埋めようとする暮らし方が、さまざまな環境問題や健康問題を引き起こしているのではないか——そんな視点も共有されました。

「便利」「手軽」「効率」がもたらす一瞬の“楽”よりも、「不便」で「手間暇かかる」けれど長く続き、余韻の残る豊かさを、私たちは今求めているのかもしれません。「不便益」という言葉があるように、時間がかかり面倒だからこそ生まれる豊かさに、あらためて目を向けるひとときとなりました。

対話のあとは、nico.chanのヴィーガン・パスタランチを囲んでの交流会。メニューのひとつ、オニオンスープに使われている七宝味噌は、蔵での物語を聞いたあとだからこそ、いつも以上に味わい深く感じられました。